大学受験のちょっとしたコツ2

理系のコツ

解答を見る。解答の解説を納得する

数学のむずかしい問題(難しくない場合でも同様です)で、問題の意味もよくわからない状態で、問題を見ただけでペンが止まってしまった場合はどうするか?

数学のような問題の場合、まったく手が出ない状態であれば、まず長い時間考えても結果は同じです。いまのあなたにとって時間は大変重要です。ですから問題文を読んで現状では手がでないと思ったら、解答を見ましょう。見ちゃいましょう。そして、次回は絶対出来ると思えるまで解答の解説を納得してください。但し、解答の解説を見ても理解できない場合もあると思います。その場合、何度もその問題、その解説にチャレンジすることにし、分からなかったことに拘らず次に進みましょう。また、問題集の中の同じ様な問題の解説を見たり、本屋さんで同じ問題を解説している別な問題集を探して、立ち読みするなどして、その問題が解けるまでは、何度もチャレンジして見てください。すると、ある時スーっと問題が氷解する時がきます。その氷解したときの気分は爽快ですよ。

また、数学も暗記教科だと断言する受験界のカリスマがおられますが、氷解する前に、まずは覚えてしまうというのも正しい学習法だと思います。問題の理解が出来ていないのに、その問題は解けるという状態が続くと、「ある時」氷解します。理屈は追っかけてくるのです。タイムラグがあるのです。理解に関して順番は逆ですが、時間は節約できる有効な方法だと思います。

単純化する。一歩進んでみる

更に、問題を見ただけでペンが止まってしまった場合の解決方法として、1とか2とか3とかいう簡単な数字を入れられる問題はまずそこに入れてみて問題が意味するところを何とか理解するよう試みる。(単純化)
そして、とにかく公式を当てはめてみてまず一歩進んでみる。なんとか公式を当てはめてみると展望が急にひらける場合があり、この方法は難問を解くための価値ある手法のひとつです。(一歩進む)

問題を解く前に道具(公式)を用意する

問題を特に当たっては、まず問題文を読んだ段階で、使えそうな公式がいくつあるか、思い返します。実は数学でも物理でも、それぞれの分野(単元)の公式の数は大した数ではありません。

通常2~5ぐらいの公式を用意し、その作業に応じてどの道具を使うか選ぶのと同じように、用意した公式から使う公式を選んでくればよいという話しなのです。

目の前に2~5ぐらいの道具(公式)をおいて、どれが使えそうかなと考えて解いてみましょう。いろいろと道具を使ってみて解いてみると、それだけで問題の難易度が変わってこと感じるでしょう。

未知数の数だけ方程式が必要。定数と未知数を区別する

中学生の時はχ、y、2つの未知数がある場合、2つの方程式があれば解けるというのは簡単にわかります。しかし、高校数学でつまずく第1歩は、実はa、b、c、χ、y等の文字をすべて未知数と考えてしまうところにあるのです。定数扱いの数と未知数とをはっきりと区別することが肝心です。定数扱いとなればただの数(定数)扱いです。残りが本当の未知数です。そして「未知数の数と同じだけの数の方程式が必要。」との鉄則を守って解いてください。


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