受験指導のプロがそっと教えるテクニック 4
やる気が起こらない時の対処法
受験勉強を続けていると、「全くやる気が起こらない」時が時たまあると思います。このような場面は誰にでもあるものです。
誰にでもあることを理解し、それを克服することが大学受験の勝者になるには必要であることを理解してください。
やる気が起こらないからといって予定をこなさないわけにはいきません。1日分の予定計画の狂いを後で修正するのはなかなか大変なものだからです。
体調が悪いとき、疲労が蓄積されて、学習効率が著しく低下しているときなどは休息が必要です。しかし、「なんとなく」やる気が起こらないというような時は、絶対にやらなければなりません。自分用のローカルルールを決めた方が気持ちが楽になります。
ではどうやったらよいのでしょうか?
最初はあまり調子が乗っていないのに勉強を始め、しばらく経つと、少しずつ調子が出てきて集中し、思いの外いつもよりはかどった経験はありませんか?勉強以外のことでもそのような経験はありませんでしたか?思い当たる方も多いのではないかと思います。
脳科学で「やる気」を生み出すメカニズム
【側坐核】とは?
実は、脳科学で「やる気」を生み出すメカニズムが解明されています。
脳のほぼ真ん中に左右ひとつずつ側坐核(ソクザカク)と言う、意欲・モチベーションを司る神経細胞の集団があるそうです。この側坐核が活動をはじめると「やる気」が出てくるとのこと。
【まずは始めることがコツ】
しかしやっかいなことに、側坐核はなかなか思うようには活動してくれないらしいのです。どうすれば活動をはじめるかというと、ある程度の刺激を継続的に側坐核に送ると活動を始めるそうです。ですから、やる気がない場合でも、まず勉強を始めないと仕方がないということなんです。
【火がつくと燃えやすい】
そのかわり、一度はじめると、側坐核が自己興奮(脳科学では、これを作業興奮と呼んでいるそうです)してきて、集中力が高まってさらにやる気が出てくる。だから「やる気がないなぁと思っても、実際にやりはじめてみるしかない」のです。
とにかく取り掛かってみること
やらなければと思っていても、なかなかやる気が出ないときに肝心なことは、イヤイヤでもいいからとにかく取り掛かってみること、始めてみることです。とにかく始めてしまえば、調子が徐々に出て来て順調に進みはじめます。なんとかイヤイヤでもいいから、自分を追い込み、始めて見ることです。
それでも気乗りしない時の奥の手
チョビ勉強、ドカ勉強 とは?
まだ気が乗らなければ、チョビ勉強だけでもしてください。
1セット5分でも10分だけでも勉強してみて、それを何セットかチョビ勉強を繰り返す。
チョビ勉強、ドカ勉強はウェルズの造語。
チョビはちょこっと・ちょびっと、ドカはどかっと行く意味。
何度かチョビ勉強を繰り返すと調子が出てくるかもしれません。調子が出てきたら、いくところまで、いけるところまで一気にドカァ-とドカ勉強でどんどん先に進んで下さい。