チョットしたことが合格と不合格を分ける
同じ努力・実力でも、本番での“ちょっとした差”が結果を左右します。ここでは、合否を分ける具体ポイントをコンパクトにまとめます。
1. 字は丁寧に、読みやすく書く
大学入試は大量の答案を限られた時間で採点します。判読に時間がかかる解答は、正当性があっても減点リスクが高まります。
丁寧な字=採点者への配慮であり、あなたの本気が伝わるシグナルです。
今日からの実践ポイント
- 漢字は崩さない・大きめに。行頭・桁をそろえる(数式や記述は特に)。
- 消しゴムは跡が残らないように、消したら必ず書き直して整える。
- 記述は短い文で段落化。結論→根拠の順で簡潔に。
- 図表・グラフ・作図は定規を使い、ラベル・単位を必ず記入。
- 途中式・根拠は省かない(部分点の最大化)。
2. ライバルの健闘を称えるマインド
嫉妬や焦りは集中を乱し、ミスを誘発します。ライバルの好結果を「刺激」に変え、自分の行動に還元しましょう。
切り替えフレーズ
- 「すごい、よく頑張った。自分もやる。」
- 「みんな頑張れ。自分もやる。」(試験会場で周囲を見たときの心の声)
効果
- ネガティブ感情のノイズが消え、目の前の設問に集中できる
- 学習継続のエネルギー源が外的比較から内的基準に切り替わる
3. 本番で効く小さなルーティン
- 深呼吸から入る(吐いてから吸う)。心拍と手先を落ち着かせる。
- 1設問1メモ:最初の30秒で「何を問われ、何を出すか」を欄外に一言でメモ。
- 迷ったら飛ばす→後で戻る。時間は配点に比例配分。
- 解答欄はこまめに見直し(空欄・単位・符号・小数点・括弧の閉じ忘れ)。
4. 模試の使い方(“場慣れ”づくり)
- 模試=本番の練習。結果で一喜一憂せず、手順・配点配分・時間感覚の再現性を点検。
- 「読みやすい答案」の型を模試で確立し、当日そのまま再現する。
5. 今日からのチェックリスト
- 今日解いた答案は、第三者が読んで瞬時に判読できるか?
- 消し跡・汚れ・字のサイズ・段落構成は整っているか?
- ライバルに対する感情を“行動”に変換できたか?
- 深呼吸→設問要件の一言メモ→配点時間配分、この流れを守れたか?
「読みやすく、整った答案」+「前向きなマインド」+「当日手順の再現」。この“チョットしたこと”の積み重ねが、最後の1点を引き寄せ、合否を分けます。