そもそも「早慶上理」とは― 私立大学の最難関を代表する大学群

受験や進学情報では、複数の大学をまとめて呼ぶ「大学群の略称」がよく使われます。
たとえば「MARCH(マーチ)」「日東駒専」「関関同立」など。
その中でも「早慶上理(そうけいじょうり)」は、首都圏私立大学の最難関帯を表す呼称として、特に高い人気と注目を集めています。


「早慶上理」は、次の4大学をまとめた呼称です。

  • 早稲田大学(Waseda University)
  • 慶應義塾大学(Keio University)
  • 上智大学(Sophia University)
  • 東京理科大学(Tokyo University of Science)

略称は、それぞれの頭文字を並べたもので、呼びやすく知名度が高いことから定着しました。
進学校や塾・予備校では、「私立最上位グループ」として紹介されることが多く、国公立大学(東大・一橋・東工大など)志望者の併願先としても人気です。

🔍 河合塾・駿台予備校(2024)によると、「早慶上理」4校はいずれも偏差値・倍率ともに全国上位に位置し、合格者層の学力水準は国立上位大と重なります。


大学名主な特徴教育理念・特色
早稲田大学文理13学部の総合大学。自由闊達な校風と多様な学問領域。「学問の独立・学の公共性」―幅広い分野を横断して学べる。
慶應義塾大学日本最古の私学。ビジネス・法・医・理工などで国内屈指。「独立自尊」―実学と人間教育の融合。卒業生ネットワークが強い。
上智大学国際教育・語学・人文科学の分野で高評価。カトリック系。「他者とともに生きる知」―国際協働と多文化理解を重視。
東京理科大学理系専門の私立トップ。研究水準と就職実績が極めて高い。「理学の普及による国運の発展」―実験・応用・探究に強い。

📘 文部科学省「大学基本データ2025」によると、4大学すべてが教育・研究・国際交流の各分野で全国上位評価を得ています。


大学群構成大学主な特徴
早慶上理早稲田・慶應義塾・上智・東京理科首都圏私立最難関。国立上位志望層の併願先にも多い。
MARCH(マーチ)明治・青山学院・立教・中央・法政首都圏主要私大。学部の幅と就職力で人気。
日東駒専日本・東洋・駒澤・専修中堅層の受験者が多く、学部選択の幅が広い。
関関同立関西・関西学院・同志社・立命館関西圏の最難関私大群。全国での知名度も高い。

このように、「早慶上理」は首都圏私立大学の最高峰に位置づけられ、全国の進学校で合格実績が注目される大学群です。


略称は、進学情報や指導の現場で

  • 難易度の目安を共有する
  • 合格実績を整理する
  • 志望層をわかりやすく示す
    ために使われています。

ただし、次の点には注意が必要です。

⚠️ 注意ポイント

  • 学部や入試方式によって難易度・倍率は大きく異なる
  • 偏差値だけでなく、教育方針・授業スタイルも確認が必要
  • 同じ大学でも一般・共テ利用・推薦で競争率が異なる

略称はあくまで全体像の指標。実際の受験準備では、学部別の入試方式や配点、出題傾向を丁寧に調べることが重要です。


「早慶上理」は、日本の私立大学の中で最も高い学問水準・教育資源を持つ大学群です。
呼称に込められたのは、挑戦する姿勢・学問への情熱・社会への貢献意識

略称としての「早慶上理」は、単なるランクではなく、
“学びと努力の象徴”として今も多くの受験生の目標となっています。


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