緊張は敵じゃない。実力を引き出す3つの方法
入試本番で「緊張して頭が真っ白になった」と言う人は多いですが、
実は緊張そのものは悪者ではありません。
緊張は、体が「大事な場面だ」と判断して、集中力・反応速度・記憶力を高めようとする自然な反応です。
つまり、“うまく使えば味方になるエネルギー”なのです。
この記事では、緊張を味方につける3つの方法を紹介します。
すべて科学的に効果が確かめられていて、当日すぐ実践できるものです。
方法① 深呼吸で「緊張エネルギー」を整える
緊張すると心拍数が上がり、体が「戦う/逃げる」モードになります。
このとき呼吸を整えることで、エネルギーを“焦り”から“集中”へ切り替えられます。
🔹やり方
- 口をすぼめて 8〜10秒かけてゆっくり吐く(お腹をへこませる)
- 力を抜いて 4〜5秒かけて自然に吸う(お腹がふくらむ)
- これを 3〜5サイクル。肩と眉間の力を抜く
🔸ポイント
- 「吐く時間>吸う時間」を意識
- 問題開始前・科目の切り替え・見直し前に行う
💬この呼吸法は、医学的に「副交感神経」を優位にして心拍を安定させる働きがあります。
つまり、**緊張による高ぶりを“集中に変える”**スイッチです。
👉 参考:国立精神・神経医療研究センター「呼吸法によるストレス緩和」
方法② 模試で“緊張の練習”をする
緊張は「慣れ」で扱えるようになります。
模試を“点数を測る場”ではなく、“緊張のシミュレーション”と捉えてください。
🔹実践メニュー
- 会場到着〜開始までの行動を毎回同じ手順で固定化
- 深呼吸→名前記入→第1問スタートを“本番ルーティン”として練習
- 模試後に「緊張を感じた瞬間」を1行メモ
→「何が自分の集中を乱したか」を次回のテーマに
💡慣れた環境では脳の「扁桃体(不安を感じる部分)」の活動が弱まることが知られています。
つまり、“緊張慣れ”は自分の脳を落ち着かせるトレーニングなのです。
👉 参考:日本スポーツ心理学会「試合前ルーティンの心理的効果」
方法③ 当日の緊張を「集中モード」として使う
会場で緊張を感じたら、「あ、体が集中の準備を始めてる」と受け止めてください。
緊張=集中エネルギーの始動です。
🔹当日の対処法
- 周りを見て焦ったら、視線を答案用紙に戻して
「深呼吸3回 → 名前記入 → 第1問へ」の手順へ戻る - 直前の詰め込みは控え、「自分のよく出るミス3つ」だけ確認
- 不安が出たら小声で「いける、集中」と自己合図
- 緊張で手足が冷えたら、手を握って開く・足首回しで体を温める
💬緊張で少し心拍が上がると、脳の前頭葉が活性化して集中力が上がることが報告されています(早稲田大学スポーツ科学研究科)。
👉 参考:早稲田大学スポーツ科学研究科「覚醒水準とパフォーマンス」
🌱 まとめ:緊張は「集中の準備反応」
緊張は消すものではなく、整えて使うもの。
次の3つをセットで習慣にしておけば、当日も自然体で集中できます。
- 深呼吸で体を整える
- 模試で慣らす
- 会場で自分の手順に戻す
緊張は、あなたの体が「いま、全力を出すときだ」と教えてくれているサインです。
恐れずに、そのエネルギーを味方にしましょう。
📚 参考リンク
- 東京大学大学院 教育学研究科「注意制御と不安」研究報告
- 国立精神・神経医療研究センター「呼吸法によるストレス緩和」
- 日本スポーツ心理学会「試合前ルーティンの心理的効果」
- 早稲田大学スポーツ科学研究科「覚醒水準とパフォーマンス」
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