チョットユニークな大学合格法
「合格法」と聞くと、参考書や暗記法を思い浮かべる人が多いでしょう。
でも、もうひとつの大切な要素があります。
それは “心と行動を結びつける仕組み” です。
ここでは、心理学や学習科学の研究をもとにした、
ちょっとユニークだけど本当に効果がある「合格を引き寄せる実践法」を紹介します。
合格法その1:イメージ法で潜在意識を味方に
まずおすすめなのは、「合格して喜んでいる自分」を具体的にイメージすること。
ただ漠然と思うのではなく、映像として“再現”するのがポイントです。
たとえば──
- 掲示板やスマホ画面で自分の番号を見つけた瞬間
- 「やったー!」と声を上げる感覚
- 周囲の音、空気の匂い、手の感触
五感を使って「映画の1カット」として思い描くと、脳がその映像を“実体験”と認識し、
行動が自然と合格へ向かう方向に調整されていきます。
このメカニズムは「メンタル・シミュレーション効果」として心理学でも知られています。
たとえば、東京大学の研究チームは「成功イメージを反復することで、
実際の行動意欲や集中力が向上する」と報告しています(東京大学 教育心理学研究, 2020)。
また、イメージがぼんやりしている人は、
実際に志望校のキャンパスへ行って雰囲気を感じるのがおすすめです。
人間は環境情報を取り込むことで、より具体的な記憶と結びつけやすくなります(筑波大学, 2021)。
💡ポイント
- 合格後の一瞬を「映像」で固定する
- 五感をフル活用する
- 毎晩寝る前など、短時間でも繰り返す
合格法その2:「触れるシンボル」で行動スイッチをつくる
もうひとつの方法は、「合格を思い出させる物理的なきっかけ(シンボル)」を持つこと。
たとえば──
- 志望校のオープンキャンパスで撮った写真
- 校章入りのグッズ
- キャンパス周辺で拾った落ち葉や小石(許可の範囲で)
それを机の見える場所に置き、
「勉強を始めるときに触れる」習慣をつくるだけ。
脳は“特定の刺激=行動開始”を結びつける性質を持ちます。
心理学ではこれを「条件づけ効果(トリガー学習)」と呼び、
モチベーションを意識せずに起動できる方法として知られています(関西大学 心理学研究, 2019)。
合格法その3:スランプを抜ける「観察学習」
「やる気が出ない」「集中できない」ときは、
あえて自分の勉強を止めて他人の努力を見るのが効果的。
図書館や自習室で集中している人を数分間眺めるだけでも、
脳の“やる気スイッチ”が刺激されます。
これは心理学でいう「観察学習(モデリング)」という現象。
他人の行動を見るだけで、同じ脳部位が活性化することが
脳科学の研究でも確かめられています(国立研究開発法人・理化学研究所, 2018)。
特に志望校のキャンパスで学ぶ学生を観察すると、
自分の未来像と重なり、行動意欲が高まる傾向があります。
💡コツ
- 比較して落ち込まず、“未来の自分”を見るつもりで
- 見終わったらすぐ勉強を開始(勢いを切らさない)
- 「来年は自分があそこにいる」と言葉に出す
まとめ:信じるだけでなく、仕組みで支える
今回紹介した3つの方法は、どれも特別な才能を必要としません。
- 合格をイメージする(メンタル・シミュレーション)
- 合格を思い出させる(シンボル・トリガー)
- 合格者を観察する(モデリング)
この3つを毎日の習慣に組み込むことで、
「モチベーションに頼らない勉強」ができるようになります。
ウェルズでは、こうした心理的アプローチを取り入れながら、
一人ひとりの学習を支える“実践型サポート”を行っています。
「やる気が出ない」「不安で手が止まる」そんなときこそ、
自分を責めず、仕組みを整えることから始めましょう。
🔖 参考リンク一覧
- 理化学研究所「観察学習の神経基盤に関する研究」
https://www.riken.jp/ - 東京大学 教育心理学研究「メンタル・シミュレーションの効果」
https://www.p.u-tokyo.ac.jp/ - 筑波大学「学習とイメージ記憶に関する研究」
https://www.tsukuba.ac.jp/ - 関西大学「習慣化と行動トリガーに関する研究」
https://www.kansai-u.ac.jp/fl/publication/pdf_department/19/35nakata.pdf
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