受験生の陥る罠の実態と対処の全体像

大学受験は「やるべきことは分かっているのに、手が止まる」場面の連続です。とくに娯楽への誘惑と将来不安は、学習リズムを崩す最大要因。実態を直視し、今日から実行できる対処に落とし込みましょう。

小学生に負けている大学受験生の実態

大学受験生は、実は中学受験生・高校受験生よりマンガやゲームに時間を割きがちです。背景は次の通りです。

・中学受験生側:①学校がある ②塾が多忙 ③親のコントロールが効く ④親より先に寝る

・大学受験生(特に浪人)側:①予備校はあっても可処分時間が多い ②自由時間が多い ③親のコントロールが効きづらい ④親より後に寝る

「管理されない時間」が増えるほど、自己管理が勝負になります。

誘惑を断つための第一歩

・視界から消す:マンガ・ゲーム・関連機器は段ボールに入れて封印し、押入れ奥へ。

・新規流入を止める:どうしてもやめられない人でも「新しいマンガやゲームは買わない」を厳守。

・置換する:寝る前15~30分は暗記タイムに固定(翌朝の確認セットで定着)。

・ルールを明文化:娯楽は「計画を終えた日のごほうび」のみ。学習前の娯楽は禁止。

それでもやめられない人の最低限ルール

・タイマー管理:娯楽は1回15~20分の砂時計方式。延長禁止。

・週次上限:週間の合計上限を決め、記録する。超えたら翌週は0。

・学習直後のみ可:1コマ学習→短休憩の順。先に娯楽は不可。

・端末の距離:学習席から腕の届かない場所に端末を置く。

受験が怖くて眠れないときの対処

恐怖の正体は「やっていない自覚」から生じます。最良の薬は継続です。

・毎日やる:受験当日まで無欠勤。1日も欠かさない。

・眠れない夜は勉強する:眠くなるまで「軽めの復習」か「暗記の確認」に限定。新分野着手は避ける。

・翌朝の再始動:起床・開始時刻を固定し、前夜の復習事項を10~20分で再確認。

生活リズムを勉強中心に戻す

・起床時刻固定:試験3時間前起床を想定して朝6時起き習慣。

・日次スケジュール:15~90分単位でコマ割り(最大90分)。復習枠を先に確保。

・週次点検:日曜に「実績→翌週計画」の見直し。ズレはその場で是正。

今日からのチェックリスト

・段ボールに誘惑を封印した

・新規購入ストップを宣言した

・毎日学習の連続日数カウンタをスタートした

・起床・開始時刻を決めた

・眠れない夜の「やることリスト」(暗記確認・軽計算)を用意した

結論

大学受験は自己管理の勝負です。視界から誘惑を消し、毎日途切れさせず、眠れない夜は学習で埋める。これだけで不安は減り、勉強は進みます。今日から実行してください。

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(土日祝日、年末年始、夏季休業日を除く)
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