体調管理なくして合格なし!【2025年度版・早慶上理志望者向け】

受験を勝ち抜く条件は「学力 × 体調 × 継続」。
体(睡眠・食事・休息)と心(やる気・集中・モチベーション)を整えることが、
学習効率と本番での集中力を最大化します。

ここでは、科学的に裏づけのある体調管理の実践法を紹介します。


「朝が苦手」「夜の方が集中できる」は怠けではなく体質(クロノタイプ)の違いです。
これは脳の体内時計のリズムで、約50%が遺伝で決まることが複数の研究で確認されています。

  • Jones et al., Nature Communications(2019)
     約70万人の遺伝子データを解析し、「朝型傾向に関わる351の遺伝子変異」を特定。
  • Czeislerら(Harvard Medical School, 2020)
     体内時計の1周期は人によって23.8〜24.6時間とわずかに異なる。

つまり、

🔹 朝型=体内時計が短く、早寝早起きタイプ
🔹 夜型=体内時計が長く、夜に強いタイプ

という個性が存在します。

しかし、どちらが優れているわけでもありません。
大事なのは、「自分のタイプを知り、入試(朝9時開始)に“合わせる練習”をすること」です。


次の4つでざっくり判断できます。

判定項目朝型夜型
目覚ましがなくても起きられる時刻6〜7時台8時以降
一番集中できる時間帯朝〜午前中夜21〜24時
休日の寝坊時間平日との差が1時間以内平日より2時間以上遅い
夜22時以降の眠気すぐに眠くなる逆に頭が冴える

どちらにも当てはまらない中間型も多く、約半数は「朝型・夜型の中間」に分類されます。
(参考:Horne & Östberg, International Journal of Chronobiology, 1976)


試験時間に合わせた“リズム調整”は脳の可塑性(adaptability)によって可能です。
複数の研究で、2〜3週間の環境調整で体内時計が最大2時間前倒しされることが確認されています。

  • Harvard Medical School(2020)
     「光+行動のリズムを揃えると、概日リズムを1.5〜2時間前倒しできる」
  • Stanford University Sleep Research Center(2018)
     夜型大学生を対象に朝型リズムへ3週間介入 → 早起き習慣と気分・集中力が改善。

🧭 結論:
遺伝的に夜型でも、「朝に合わせる練習」で入試に最適化できる。


  1. 起床を毎日15分ずつ早める(3週間で6時台へ)
  2. 起床直後に太陽光を15分浴びる+コップ1杯の水+軽い糖分
     → メラトニン(眠気ホルモン)を抑制し、セロトニン分泌を促進
  3. 朝に1問だけ勉強(“脳を起こすスイッチ”)
  4. 夜は就寝1時間前に強い光を避ける(ブルーライト・蛍光灯)
  5. 休日も起床時刻を固定(1時間以上の寝坊は避ける)

👉 参考:Harvard Medical School「Circadian Phase Advance Protocol」(2020)


  • 「毎日同じ時間に寝て起きる」を最優先。
  • 学習・睡眠・食事・休憩のリズムを一定に。
  • 週1回は生活を見直し、小さく修正。

💡 体内時計は3日でずれ、1週間で定着。
「整えること」を目的化するだけで、朝の集中力が上がります。


  • 目安:6時間以上の睡眠を確保。
  • 眠気が強いときは15〜30分仮眠でリセット。
  • 辛い日は90分睡眠(1サイクル)で深い休息を。
  • 昼寝後は夜の就寝時間で調整。

🧠 睡眠中に脳は記憶を整理。
就寝前の暗記+翌朝の復習が最も効率的。
👉 参考:東京大学 脳科学研究所「睡眠と記憶」


  • 朝食はブドウ糖補給(主食+たんぱく質+果物)
  • 食欲がない日は果物やジュースでもOK
  • 1日1回の軽い運動や深呼吸でストレスを流す
  • 月1回は完全オフ日を入れて次の追い込みへ

👉 農研機構「学習とブドウ糖の関係」


  • 同じ時刻に就寝・起床(まずは寝る時間から固定)
  • 勉強ブロックの合間に3〜5分の立ち休憩
  • 強い眠気は仮眠→水分→再開
  • 朝5〜15分、前日の暗記だけ復習
  • 1日1回、机と教材を1分整える

  • 6時間以上眠れたか
  • 朝6〜7時に起きられる生活リズムか
  • 朝復習の内容は決まっているか
  • 仮眠・休憩は計画的だったか
  • 次の食事内容(主食+たんぱく質+果物)は決めたか
  • 明日のミニ目標(暗記・計算・復習)を1つ書いたか

  • 朝型・夜型は半分が遺伝、半分が環境
  • 自分のタイプを知り、入試(朝型イベント)に“合わせる練習”を。
  • 2〜3週間で脳のリズムは十分調整できる。

体と心の整いが、本番での集中力を最大化する最大の戦略です。


  • Jones SE et al., Nature Communications, 2019
  • Czeisler CA et al., Science, 2019
  • Phillips AJK et al., Current Biology, 2017
  • Horne & Östberg, Int. J. Chronobiology, 1976
  • Harvard Medical School「Circadian Phase Advance Protocol」(2020)
  • 東京大学 脳科学研究所「睡眠と記憶」
  • 農研機構「学習とブドウ糖の関係」

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