早稲田大学・慶應義塾大学とは?——「早慶」が日本の受験で特別視される理由
私立最難関の双璧「早稲田大学」と「慶應義塾大学」。大学受験において“早慶”という並びがなぜ特別視されるのか——知名度、難易度、伝統のライバル関係、派生する大学群の呼称までをわかりやすく解説します。
1. 「早慶」とは何か
“早慶”は、早稲田大学と慶應義塾大学の総称。国立では東大・京大に並ぶ知名度を持ち、小中学生から高齢の方まで広く知られる存在です。入学難易度(偏差値)でも多くの学部が最上位帯に位置づけられ、私学の雄として認知されています。受験生で「早慶」を知らない人はいない——そう言い切れるほど、圧倒的なブランドと実力を誇ります。
2. スポーツと文化が育てた永遠のライバル
代表例は大学野球の「早慶戦」。レガッタ(ボート)、ラグビー、サッカーなど、競い合う舞台は多数にのぼります。慶應側では伝統的に「慶早戦(けいそうせん)」と呼ぶ文化もあります。スポーツ以外、学生生活や学業面でも互いを意識し、切磋琢磨を続ける関係が定着しています。ローマとカルタゴ(ハンニバルとスキピオ)、楚と漢(項羽と劉邦)、三国志の魏と蜀(曹操と劉備)、平家と源氏、武田信玄と上杉謙信——比喩したくなるほど強いライバル意識が、この両校の原動力でもあります。
3. 社会への影響力
早慶の卒業生・在校生は、政界・財界・学界など多方面で活躍しています。人的ネットワークと知的基盤が、社会への影響力をさらに強めてきました。
4. 早慶に並び称される大学群の呼び方
近年は、難易度・実力で早慶に肉薄する大学を含めた総称も一般化しています。
早慶上智=早稲田・慶應・上智大学(文系上位群として言及されがち)
早慶理科大=早稲田・慶應・東京理科大学(理系上位群の文脈で)
早慶上理=早稲田・慶應・上智・東京理科(総称。人気・難易度ともに実力派)
上智・東京理科の人気と実力は確かで、早慶と並称されることが増えています。
5. まとめ——目指す価値があるから、皆が目指す
「早慶」「早慶上理」を目標に据える受験生が多いのは、ゆるぎないブランド、高い入学難度ゆえの到達目標の明確さ、卒業後の広い活躍領域がそろっているからです。あなたも「早慶」「早慶上理」を母校に。私たちも本気で応援します。